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まだまだ続きます!いったいいつになったら終わるの………
前回の記事に拍手をくださった方、ありがとうございます!
10日に通常の拍手をくださった方、ありがとうございます!!
昨日、通常の拍手をくださった方、ありがとうございます!!!
まったく機能していなかったはずの拍手が最近動くようになって本当にうれしいです。あと、ほんの少し戸惑ってます^^
つづきから、梅の香の4です!
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つづきから、梅の香の4です!
「そう言えば、お前、大丈夫なのか」
暑い紅茶を啜りながら兄が彼に話し掛けた。
「と、言いますと」
「お前は梅の咲く頃になると鼻が出たじゃないか」
私は、そうだっただろうか、と思いながら黙って不思議な香のする茶を飲んだ。
「ああ、そうですね」
彼が僅かに微笑みを瞳に映す。
「ですが、どうしてかここ数年は問題無くやっております」
彼は一口、赤い水を口に含む。
「然し、ショウさんの洞察は本当に素晴らしい。隠して居ましたのに」
彼に洋杯は似合わない、と思った。
かちゃん、
と音がした。横を見れば、兄が紅茶を飲み干したところであった。
そして、其の侭、「帰る」と言って、立ち上がった。
「見送りはいらない。それと、護、お前はここに残れ。二度と帰って来るな」
兄はそう言うと、足音を立てながら荒々しく退室した。
私は只、兄の背中を実に中途半端な姿勢で見送った。
「蕪木、私はどうすれば良いんだろうか」
音を立てて閉まった襖を茫然と見つめながら、私は彼に訊いた。
彼は、先程と変わらぬ状態で座ったままであったが、「んんん」と、らしく無い曖昧な返事を返して来た。なにやら戸惑っているような様子だった。
私は其れに再び驚く。
「一体如何したって言うんだい」
兄も、彼も。
私は座り直して彼に問い掛ける。然し、彼は唇をきつく結び、何も答えようとし無い。
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