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電車は、切り裂く。
澱んだ空を、
冷たい冬の空気を、
音無く降る雨を、
電車は、切り裂く。
濁った日々を、
銀色の刃が、切り裂く。
僕はそれに乗っかる。
人が、流れる。
学校が、消える。
車を、追い抜く。
ビルを、置き去りにする。
そして、
僕の日常も。
線路は、
遠く湘南に繋がっている。
海に繋がっている。
そう、
この電車は
海へ行くのだ!
置き去りにした濁ったものも、
この電車には追いつけない。
追いついたとしても、
海に呑まれてやがて透明になる。
もう、
灰色世界とは
お別れだ!
全ては、
この銀色が切り裂いてくれる。
全ては、
あの海が呑み込んでくれる。
さようなら!
僕の日常!
澱んだ空を、
冷たい冬の空気を、
音無く降る雨を、
電車は、切り裂く。
濁った日々を、
銀色の刃が、切り裂く。
僕はそれに乗っかる。
人が、流れる。
学校が、消える。
車を、追い抜く。
ビルを、置き去りにする。
そして、
僕の日常も。
線路は、
遠く湘南に繋がっている。
海に繋がっている。
そう、
この電車は
海へ行くのだ!
置き去りにした濁ったものも、
この電車には追いつけない。
追いついたとしても、
海に呑まれてやがて透明になる。
もう、
灰色世界とは
お別れだ!
全ては、
この銀色が切り裂いてくれる。
全ては、
あの海が呑み込んでくれる。
さようなら!
僕の日常!
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私は見たことがありません
腹鼓撃壌の世を
真っ白な鳩たちを
トツクニに逃げ込む私たちには、
見ることができません
彼は見たことがありません
繁るオリーブ畑を
真っ白な鳩たちを
彼女等を虐める彼らには、
見ることができません
食べるために血を流す私は、
血を流すために食べるあなたは、
見たことがありません
ねぇ、そうでしょう?
(・・・…。)
車独特の臭いに嫌悪感。
硬いシート。
灰皿に詰まれる吸殻。
揺れる車体。
変わらない窓の外。
運転席に座る白衣の似合わないその人の髪の毛は、
あぶらでテカテカと光っていた。
(この車の嫌な臭いは、きっとあのあぶらの臭いだ)
なんとなく思った。
実際のあぶらの臭いとは似ても似つかないし、車の臭いの本当の原因を知ってはいたが、
それでも、そう、思った。
サイコウキュウ シモフリ マツザカギュウ (、くだらない)
高いだけしかとりえの無い車。
その持ち主の息子は私よりひとつ年上。
一度だけ会った。
俗に言う電波ってやつだった。
(親が親なら子も子だね、)
子を救えぬ人が、人を救うおしごとをする矛盾に、笑いがこみあげた。
そしていっしょに、 吐き気がこみあげた。
(醜い人が着る白衣はあまりにも、)
2009年1月28日19時47分。
鼻腔に残る異臭に、世界の欠片を見た少女。 イクォール 私。
北の翼が あの人を追い翔るというのなら
私は迷い亡く 南の翼に乗って旅発ちます
安定はいらない、と
日常はいらない、と
契ったのに、
契ったのに、
さよなら、いと惜しい人
安寧はいらない、の
家族はいらない、の
千切る、
千切る、
南の海にはきっと新しいこいが口を明けて待ってる、わ
だから、
ありがとう、いと惜しい人。
ちょっとだけ水が入ったコップ。
そのなかに放りこむ、白いカタマリ。
その名はナトリウム(Na)。
お父様の実験室の棚のおく、
灯油のなかに眠っていた白いカタマリ。
水に浸かったそれは、じゅわじゅわと泡を出す。
私はただ頬杖をついて見ていた。
泡が死にかけると、私は水を足した。
そうすると、泡が生き返った。
そして、不意に、
ぱかり、
表面の白い殻から、銀色のまあるい球が生まれた。
ふるふるとゆれた水銀状のその物体は、
直後、
音をたてて炎上した。
全身の毛を逆立てた私は、それをただ見ていた。
そして考えた。
これをあめ玉みたいに舐めたらどうなるのだろう。
この眠っていた銀色を、口にいれたらどうなるのだろう。
きっと、熱い。
熱くて熱くて熱くて、
口のなかが銀色になって、
熱くて熱くて熱くて、
ドラゴンのように火を噴いて死んでしまうのだ。
それは、なんて (、ロマンチック)
だから、
きょう私は、お父様の実験室に忍び込む。
きょう私は、白いカタマリから生まれ変わる。
きょう私は、灼熱に身を焦がす。
きょう私は、銀色の竜に、
うまれかわるのだ。