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4話です。
(ネタバレ)主人公そっちのけで脇役座談会。(/ネタバレ)
この回は、ほんとノープランです。
普段のやつは、執筆時間15分とか30分とか言ってるけど、頭の中で最低3時間ぐらいはちゃんと考えてるんです。
でも今回のは本当になんも考えずに書き始めて、なんも考えずに書き終えました。
主人公の女友達の下の名前なんだっけ、とか思いながら書きました。
結局思い出せなかったので、てきとうに誤魔化しました。
(ネタバレ)主人公そっちのけで脇役座談会。(/ネタバレ)
この回は、ほんとノープランです。
普段のやつは、執筆時間15分とか30分とか言ってるけど、頭の中で最低3時間ぐらいはちゃんと考えてるんです。
でも今回のは本当になんも考えずに書き始めて、なんも考えずに書き終えました。
主人公の女友達の下の名前なんだっけ、とか思いながら書きました。
結局思い出せなかったので、てきとうに誤魔化しました。
9万をぐしゃぐしゃに握りしめて、ドアの前に立つ。
「ただいま」
「おかえり」
「あの人、来月の頭まで帰ってこないってさ」
「知ってる」
ドアの向こうの、高い声。
まだ声変わりは訪れなさそうで。
「……ねえ、これから10日間、3万ぐらいで大丈夫?」
「それは全然いいけどさ、……姉ちゃんは6万持ってどこ行くの?」
「………」
「もうそろそろさ、全部から逃げるのやめなよ姉ちゃん」
コントラルトの声はうざったいぐらいに優しくて。
「……塾、ちゃんと行きなさいよ」
そんなことしか言えない自分に、ちょっと腹が立った。
(これじゃ、どっちが年上なのかわかんないじゃん)
家を出た。
行き先も分からず。
制服のまま。
(わかってる。そんなことぐらい、わかってるんだ)
04.きのうがきょうに絡みつく
夕方の公園。傷みまくったベンチが、太ももに冷たかった。
「あ、栗原じゃん」
その声に振り向けば、帰宅部なのにでっかいエナメルのカバンをぶらさげる彼がいた。
「あ、黒須……」
「そんなとこでなにやってんの」
「……カンケーないじゃん」
視線を落とす。
(なんで、話しかけてくんの。空気よんでよ)
茶色いローファーには土がついていた。
「あ、オトコ待ちだろ?」
「違う」
「じゃあ、なんだよ?」
(しつこいな……)
「だから、カンケーないじゃん」
「……まあ、別にいいけど」
黒須はまだ沈み始めたばかりの夕日を見上げて、眩しそうに目を細めた。
オレンジ色のせかい。
どこか近くで、ミンミン蝉が一匹だけ泣いている。
「……なあ、」
少し考えるような素振りをしたあと、黒須は口を開いた。
「最近さ、なんか和泉、おかしくない?」
(あ……)
「え、あんずって元々おかしいじゃん」
「いや、まあ、そりゃそうだけどさ、」
黒須はそう言いながら、すこしだけ笑う。
(ああ…)
「なんか、この前も泣いてたし」
「泣いてた?」
「ああ」
「黒須が泣かしたとかじゃなく?」
「なんで俺があいつのこと泣かさなきゃいけねえんだよ」
「……うん、そうだよね………なんでだろ……」
「………」
(ああ、もう……)
「気のせいじゃん?」
「は?」
「気のせいだよ気のせい。おかしなことが起こるのは当たり前。だってあんずの存在がおかしいんだから」
「はあ?」
「おかしな人におかしなことが起きたってなんもおかしなことはないじゃん」
「え?は?え、でも」
「じゃあ、私は『オトコ』が待ってるので失礼しまーす。ばいばーい」
私はとびっきりの営業スマイルを彼に見せて、走り出した。
「おい!ちょっと!どこいくんだよ!」
(そんなの、私が知りたい)
ローファーは更に土に汚れたけど、そんなことはもうどうだってよかった。
だって、結局は、
(みんな、自分のことしか考えてないんだ。)
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