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07.23
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02.23   comment (0)
文章力向上のため、日記を小説で書いてみた。
長くなったので途中でぶった切りました。まとめると、私はパソコンが大好きっていう話です。




ふっ、と午睡から抜け出す。余韻。なにか、夢を見ていた。なんの夢なのかは思い出せない。でも、夢を見ていた。なにか普段からは想像もつかないような突飛な冒険をしていて、ふいにその冒険が終わったのだ。余韻。なぜか心がたかぶっている。なのに瞼は重たく、脳のニューロンはきれぎれで。
伸びをしてみた。
ニューロンが手を繋ぎ始めるのに伴って、音や視界が明確になってくる。近所の公園からの、子供のはしゃぎ声。レースのカーテンを射抜いて部屋に差し込む午後の陽光。
「かきたいなあ」
私は無意識に呟いていた。今は幻となった冒険によって高まった心をどこかにぶつけたかった。幻を再現したかった。その記憶はもう無いというのに、もう一度、それを再構築したかったのだ。のそりと立ち上がり、二、三歩歩いて椅子に座る。パソコンの前だ。丸く、触り心地の良い電源のボタンを押す。するとすぐさま彼は嘶く。私はこの瞬間が好きだった。私の呼びかけに答えてくれる彼が好きだった。
「おはよう」
そう声をかけた後、私はキッチンに行ってやかんを火にかけた。その間、パソコンは何度も嘶いた。私はその声を聞きながらお気に入りのカップを取り出し、その中にインスタントコーヒーの粉を適当に落とした。嘶きが静まったのに気付いてその画面を見ると、見慣れたデスクトップが表示されていた。私はスリッパを足先にひっかけるようにして歩き、彼の前に戻った。流線型の手綱を握り、メモ帳を開けば、眩しいぐらいの白紙が画面いっぱいに広がった。
そして、マウスを握っていた手をやわらかくキーボードに乗せたとき、私はふと気がついた。
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