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唐突に書き始めた古キョン。驚異的に短い。
ぬっるっっっいグロ。年齢制限とかつかない感じです。
ぬっるっっっいグロ。年齢制限とかつかない感じです。
酷く、喉が渇く。
地には黒くジリジリと焼けるアスファルト、空には目に痛い程の青が拡がって居た。白い太陽を目を細めて見上げる彼。喉首が露わになる。捲くり上げたシャツからのびる手を握ってみれば、じっとりと。僕を振り向いた彼は、不快そうに眉をしかめた。僕はそれが大嫌いなのに否定することも出来ずに、彼を無理矢理抱き締めた。
「おい、暑いだろ」
彼の身体は矢張りその手と同じように汗で湿っていた。全身から、熱気を発する彼は僕の肩をぐいぐいと押し返す。それでも僕は彼を離さない(離せない)。
「離せ!」
彼の声が耳を貫いた。
「いやです」
僕はそれだけ言って、彼のその口唇にそっと、そっと、くちづけた。
「ぁ、」
その瞬間、彼が幽かに声を上げ、黒い地面に崩れ落ちた。
ドサリ、
重たい音がする。彼の身体の、地面に触れた部分から湯気が立ち昇る。僕はそれを逃さぬようにと息をして、彼の上に膝立ちで跨った。
「ねえ、キョンくん」
かたい頬を撫で、髪を口に含んだ。塩の味がした。
「あなたはきっと暑くて暑くてどうしようもない位に暑くて毎日毎日その暑さに辟易して居たのでしょうけれど、僕は、」
真白いシャツを引き裂いて胸板を引っ掻く。爪と指の合間に、彼の皮膚と、彼の肉が詰まってゆく。
「寒かったんですよ」
唇に噛み付いた。耳朶を噛み千切った。
僕はそのまま彼を犯した。
全てが終わって、空の光源が消滅した頃、開いた侭に唯一残った天蓋を、やさしく、下ろしてやる。
「ねえ、キョンくん」
どうか暗闇と、
僕だけを覚えていて。
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