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07.21
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12.18   comment (0)

最近ほんと眠すぎて困ります。
予備校行って自習室で座ったが最後。その後の40分間は爆睡してます。今日は1時間30分寝てました。そして自分の寝息がうるさくて目が覚めるというね。ほんと周りの人ごめんなさい。なんで予備校って仮眠室ないのかしら。つくるべきだと思うわ。
それかなんか仮眠屋さんみたいなそういうスペース提供してくれるお店とかないのかしら。

つづきで中3ぐらいんときに考えたキャラを思い出して、突発的に書いたもの。
 






ヴェリーは、ジッポーの音で、目を覚ました。
吸っていいか?隣の机で、シンがそう言う。既に火のついた煙草をくわえながら。どうぞお構いなく。
「ん」
満足げに、煙草が揺れた。
でも、私は嫌いです。は、なにが?煙草が、です。お前、今さっき、お構いなくっつったろ?ええ言いました、でも、嫌いなんです。あっ、そう。
意地を張ったように紫煙を吐く、幼い唇。幼い指に、はさがる苦い筒。
だから、嫌いだ。ヴェリーはそう思った。
ヴェリーは何で此処へ来たんだ?
「忙殺されたかったんですよ。自分を忘れるぐらいに」
彼の机の上には、凝縮された記憶のカルピス。
残念ながら、聞いていたほど忙しい職場じゃありませんでしたけど。誰かに聞いたのか?はい。誰に?風の噂に。はぐらかすな。やだな、はぐらかしてなんかいませんよ。
机の上の書類が、扇風機の風にざわめいた。
もうすぐ、梅雨が終わる。
何故、シンさんはこんなところにいるんですか?ん、俺か?他に誰がいるってんですか。
「ああ、そうだな」
にやり、と笑ったその顔はいつか校庭で見た彼らのそれに似ていて、すこし、悲しくなる。

「俺のせいであの人を、罪人にする訳にはいかないからだよ」

ゆっくりと紫煙を吐き、
シンはそう言った。
シンは儚く笑った。
そうですか。彼女は気のない返事をしながら、彼の口から白い筒を奪い取って、

「子供が吸うものじゃあ、ありません」

火を消した。懐かしく甘い思い出の、カルピスで。



夏が、来た。
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