雑記(906)
少年少女(24)
コメレスとか私信とか(39)
更新情報(35)
2周年企画(5)
紅花(18)
≪ 2025/07 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ≫
≪ 2025/07 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ≫
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
この子はきっと、魔法の世界の住人なのだ。
ピンク色のステッキを一振りすれば空だって飛べる魔法使いなのだ。
けれど今はひょんなことからステッキを人間界に落としてしまって、探す為に地上に降りてきているのだ。
だから人間である私の言葉が、全然通じないのだ。
言葉が通じないのも、
常によだれで口の周りがべとべとなのも、
いきなりあらぬ方向を向いて叫びだすのも、
見えないネズミを恐れるのも、
発狂ともとれるような仕方で興奮するのも、
私にものを投げつけてくるのも、
私に執拗にキスをしようとするのも、
仕方が無い。
しようがないのだ。
だって、
この子は、
魔法の世界の住人なのだから。
----------------------------------------------------*
そう思いこんで、
そう暗示をかけて、
彼女に笑顔で接する自分の器用さに虫酸が走る。
彼女を異形のもと捉えて。
本当の彼女の姿に目をつむって。
彼女を視認しているのに彼女を見ていない。
ほんと、
人間って器用だね。
ほんと、
みにくい。
PR
comment to this article